グッチの歴史~その②~

皆さんこんにちは。

前回の宣言通り今日はグッチ家の血族間の争いについてお話します。

 

グッチオ・グッチの死後、父に愛された弟のルドルフォとやり手のアルドは確執がありながらも均等にグッチの株を持ちグッチを成長させました。

しかし弟のルドルフォが亡くなり、その株が息子のマウリチオに渡ります。

マウリチオはおとなしい御曹司でしたが、妻のパトリツィアはグッチの社長夫人の座を狙っていました。

パトリツィアは夫のマウリチオをそそのかし、アルドの息子で、いとこにあたるパオロから株を買い取り、全株式の50%以上を取得し、叔父のアルドを経営の座から追放しました。

ここで気になるのが、何故パオロは父を裏切って株を売ってしまったのか?

実はパオロは父アルドに内緒で中流階級に顧客層を伸ばした商品を勝手に販売しようとしたのがばれて親子の縁を断ちグッチを追放されてしまっていたのです。

これをチャンスと見たパトリツィアが夫マウリチオをそそのかし、パオロと共謀させ、パオロの父アルドを追い出すクーデターを起こしたのです。

 

198410月アルドはグッチの社長を解任され、マウリチオは社長に就任しました。

社長職を追われたアルドは2人息子に20%ずつの株を譲りました。

 

そして1985年アルドは「マウリチオは、秘書に父親のサインを偽造させてグッチの株を相続した」と告発しました。マウリチオの元秘書が証人として出廷したことで窮地に立たされました。

そして管財人が選出され、裁判が終わるまではマウリチオは社長職から追放されます。

 

しかしアルドも19869月に脱税容疑で告発されます。

しかも告発したのは息子のパオロでした。

判決は罰金3万ドルと1年の禁固刑。

81歳でアルドは投獄されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

(マウリチオ・パトリツィア夫妻)

 

長くなるので今日はここまで!

次回で完結します!

お楽しみに!

 

araki